ちょっと待って! 速読する前にやっておくべき2つのこと
もうどーいは。
折々四季です。
新しいことを知る時の王道の手段って「読書」ですよね。
でも、読書って結構時間が掛かるじゃないですか。
で、読み終えてしばらく経つと、「あの本には何が書いてあったっけなぁ?」という風に学んだことが頭から抜けてしまっている……なんてこともありますよね?
そんな悩みとはもうオサラバしたい!
わたしのようにそう思っている、そこのあなた!
朗報ですよ~。今回はその読書のコツについて書いていきます。
数ある読書術の中でも今回は速読にフォーカスしてお届けします!
速読をする際の具体的なポイントについては次回詳しく書くとして、この記事ではまず、速読する前にやっておくべき2つのことについて話していきます。
ついでに速読の効用についても言及しますよ~。
記事の要点は見出しの文言の通りなので、サクッと内容を掴みたい方は目次を熟読してくださいね。
以下、もくじ~
1.大雑把に中身をつかむ読み方、それが速読
1-1.「この本ってどんな本?」ということをまずは知ろう
「見よう見まねで速読してみたけど、内容は、なんかよく分かんなかった」
「速読ってみたんだけど、結局普通よりちょっと早いかなくらいのペースで読んじゃった」
こんな経験ありませんか?
わたしはあります。何度かありました。
でもこれって、読もうとしている本がいったいどんな本なのか知らないことが原因の一つなんですよね。
だって何にも知らないんだから、そりゃあ早く読もうと思ったって「え、どゆこと?」ってなってつっかえちゃうのも無理ないじゃないですか。
だから、速読をする時にまずしなければならないことは、今読もうと思っているこの本がいったいどんな本なのか、ということを知ることなんです。
これから読もうとしている本なのに、いったいどうやってこの本がどんな本なのかを知ることができるんだ? 四季はアホなのか?
あなたはそう思ったかもしれません。
でも、安心してください。
百歩譲ってわたしがアホだったとしても、本文を読み始める前にその本がどんな本なのかは掴むことができるのです!
1-2.「まえがき」と「あとがき」は最重要!
どんな本にも必ず「まえがき」と「あとがき」があります。
本によっては「はじめに」とか「おわりに」とかって呼び方かもしれません。
いずれにせよ、本の最初のところと最後のところです。
この2つが、速読前にじっくりと読むべきポイントです。
本に限らず、大切なことは最初と最後にまとめられることが多いです。
ブログとか論文なんかは特にそうですね。
序論で全体の構成とか持っていきたい結果を書き、結論でこれまでの展開をまとめて言いたかった結果につなげる。
つまり、最初と最後というのは著者が一番力を入れているところなのです!
人によって、最初と最後のどちらに重点を置いているのかは違ってきますが、ほぼ必ず、どっちかに本文のエッセンスが凝縮されているはずです。
1-3.目次はツアーガイドさんみたいな存在
その本がどんな本なのか掴むのに役立つものがもう一つあります。
それは目次です。
目次、あなたはちゃんと読むタイプでしょうか?
それとも、すっ飛ばして本文を読み進めちゃうタイプでしょうか?
かつてのわたしは、読むんだけれどもサラッと読んじゃうタイプでした。
しかしこれ、とっても勿体ないのです!
「まえがき」「あとがき」同様、この目次という奴もまた熟読ポイントなのです!
では、何故目次はちゃんと読んだ方がいいのでしょうか?
それは、目次がその本の構成を示している部分だからです。
「当たり前じゃん」と思ったかもしれません。
実際、目次が本の構成を述べるというのは当たり前です。
そうじゃなければ目次とは呼べません。
しかし、当たり前だからこそわたしたちは軽視しがちなんです。
目次はわたしたちに多くのことを教えてくれます。
何について書かれた本なのか。
話はどんな風に展開していくのか。
どういう種類の本なのか。
このように、「まえがき」「あとがき」と目次を読むことによって、これから読み進めていこうとしている本が、いったいどんな本なのかということをだいたい知ることができるのです。
どんな話が出てくるのか少しでも予想できていると、速読で初めて読むことでもぐっと理解しやすくなります。
そしてこうやって速読をすると、その本の中身についても大雑把に理解することができます。
本の中身を大まかに掴むこと、それが速読という読み方なのです。
2.速読のメリット・デメリット
速読にもメリット・デメリットはあります。
と言っても、デメリットなんてそんなにないんですけどね。
むしろメリットばかりなので、どんどんやっていくと良いと思います。
2-1.メリット:良書探しにうってつけ
速読は読んで字のごとく、早く本を読むことを言います。
つまり、1冊読破するのに時間を掛けないということなんですね。
そしてこれは良書を見つけるのに非常に役立ちます。
世の中に本は沢山ありますけど、実際のところ腰を据えてじっくり読んだ方がいいような素晴らしい本ってあんまりないんですよね。
多くの本がさらっと読めば十分なものなのです。
本の中身を知るためには当然、読まないといけないです。
なので、数多ある普通の本の中から熟読すべき良書、自分にとって役立つ1冊を見つけるためには沢山の本を読む必要が出てきます。
普通に読んでいると時間がいくつあっても足りなくなりますよね。
そこでこの速読の出番!
速読で本の概要を掴めば、その本が自分にとって価値ある本なのかどうかという判断を下すには充分でしょう。
速読を活用することで、わたしたちはしっかりと読むべき本を効率よく探せるのです。
2-2.デメリット:どんな本にも通用するわけじゃあない
速読は非常に便利な技術です。
身に付けて活用すれば、多くの本でその効用を実感できるでしょう。
しかし、いくら速読といえど万能ではありません。
有効範囲というものがあるのです。
まず第一に、じっくり取り掛かるべき良書や難解な書物の場合は速読という読み方は適していません。
別記事で詳細を書きますが、速読は拾い読みでもあります。
つまり、「自分には重要じゃないな」という部分は読み飛ばしていくのです。
読み飛ばしポイントとしては、読者にとって理解しやすいようにと書かれた具体例とかですね。
しかし良書は得てして難しい本であることが多いです。
内容が難しいのですから、具体例を読み飛ばすのは得策ではありません。
だから速読には向かないのです。
また、速読はじっくり読む良書を見つける側面もありますから、良書を速読だけで片付けてしまっては本末転倒です。
第二に、文学作品のような物語系の本に速読は向きません。
小説や詩、エッセイといった物語系の本は一連のストーリーがあり、一つの流れがあります。
その流れを深く味わうのに必要なのはスピードではなく感情、そして想像力です。
しかし速読は情報収集という側面の強い読み方。
物語に共感したり想像力を働かせて楽しむ、ということとは無縁。
だから速読は物語系の本には向かないのです。
ここでいう文学作品、物語系の本というのには歴史書や哲学書、思想書なんかもふくまれます。
「哲学書にストーリーなんかねーだろ」
と思うかもしれませんが、これらの本には想像力が不可欠です。
また、著者の思考過程をなぞることも重要になってきますので、速読しにくい本なのです。
3.四季のあとがき
速読、わたしも頑張って取り組んでいますが、結構難しいです。
でも目次などから本の大枠を掴んだ後に速読、というのを繰り返しやっていった結果、段々とですが読むスピードとか、1回の速読での理解度とかが増してきていると感じています。
あ、そうそう。
本の大枠を掴む際には目次だけでなく、本を買った時についてくる帯も役立ちますよ。
ほら、帯ってその本についての短い文言が付いているじゃないですか。
あれがまさに、その本のことを端的に言い表してくれているんですよ!
まあ、そんな風に役立つ帯ばかりではないですが。
ということで、今回は速読の前準備と速読の効用についてでした!
それでは、また~。
参考文献